
「外部指導者を導入して良かった点」
・専門的技術指導をしてもらえる。
・顧問不在の時、指導してもらえる。
・技術面がかなり向上した。
「外部指導者を導入しての同題点」
・勝敗にこだわった指導が見られ、中学生の部活動という人間教育面で多少問題があった。
・週1回では、生徒が外部指導者になじみにくい。そのため、生徒理解がされないまま技術指導に走る傾向がみられた。
・平日は、仕事を持っておられるので、学校への指導はボランティア要素が強い。社会的フォローが必要である。
・指導謝礼を十分に支払えない。
(3)現在、外部指導者を導入していない学校について
・現在、指導者がいるので必要と感じない。
・外部指導者導入イコール勝利主議
・生徒が顧問と外部指導者とのトラブルを懸念する。
・外部指導者を導入したいが、適任者がいない。
2 運動部活動における外部指導者の今後の導入について
・外部指導者の導入を考えている学校は16校あり、ほとんどが「専門的な技術・技能を身につけている人」「指導力に優れ、学校をよく理解してくれる人」となっている。
・外部指導者の導入を考えない学校の意見として大きく分けると次の3点になる。
ア 導入する必要性を感じない。
イ 生徒指導上の同趣点が考えられる。
ウ 部活動はあくまでも学校教育の一貫である。
・条件が揃えば導入を考える学校の意見としては、「学校側の受け皿づくり」「指導者人格」が大勢を占めている。
ア 外部指導者の保険、謝礼、身分保証面などの条件。
イ 技術的な内容だけを指導するのでなく、学校側の事情や部活動の方針を理解し、生徒の育成を共に考えてくれる人がいたら考える。
ウ 時間的制約が許され、定期的に来ていただける人がいたらお願いしたい。
3 外部指導者が運動部活動を指導することについて
・反対について
部活動はあくまでも学校教育の一貫であることが根底にあり、外部指導者と学校、顧同、生徒とのトラブルを心配している。また、社会体育への移行には環境・条件整備ができておらず、まだ、時期尚早であり必要がないと考える。
・賛成について積極的に導入していくことを考えている回答もあるが、ただ単に技術・技能だけの向上だけでなく、顧問の指導力の向上・負担の軽減も期待している。
・条件付きで賛成について勝利至上主義への行き過ぎた指導がないようにすることを大前提としたり、円滑な人間関係を最低必要条件に据えることを条件として提示されている。
4 外部指導者の大会ベンチ入りについて
・外部指導者の大会ベンチ入りが認められている種目は8種目であるが、本県としては、平成8年度より実施に踏みきった。
・中体連主催の大会参加申し込みと同時に外部指導者承認書を提出させた。
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